こんにちは。
ディベート大会の運営などをしているとブレイク数を何チームにするかで迷うことが少なくないと思います。
決勝トーナメントが4試合まで時間が取れるとすると、多くの大会で12ブレイクもしくは16ブレイクの2択で考えているのではないかと思います。
「12ブレイクにすると3勝チームでブレイク落ちするチームが出ちゃうし、16ブレイクにすると2勝チームのトップがブレイクするようになるのがめんどくさいんだよなあ」
たしかに、特にブレイクボーダー付近のスピーカーポイントは非常に僅差でより強く運の要素が絡むので、可能な限りブレイクさせたいですし、かといって、2勝がブレイクするということは、4ラウンド目の1勝ラウンドもブレイク可能性があるバブルラウンドになってしまうので、ジャッジアロケーション上の問題が発生することが考えられるので、どちらを優先するかの価値判断は難しいようにみえます。
しかしよくよく考えてみると、2on2の大会において、12という数字に実は特に合理性があるわけではないことがわかります。
N=9〜15チームがブレイクした際のトーナメントを作る時のことを考えてみましょう。
(1)まず普通に16チームでトーナメント表を作ります
1位vs16位
2位vs15位
3位vs14位
4位vs13位
5位vs12位
6位vs11位
7位vs10位
8位vs9位
頭と尻尾を組み合わせていくだけなので簡単ですね。
クオーターファイナル以降も同じように頭と尻尾を組み合わせていくだけです。
(2)存在しない順位を消して、その部屋をシードにする
たとえば、13チームブレイクだったとして、14位〜16位が存在しなくなるので、1位〜3位がシードになります。
1位vs16位 →シード
2位vs15位 →シード
3位vs14位 →シード
4位vs13位
5位vs12位
6位vs11位
7位vs10位
8位vs9位
簡単ですね。
クオーターファイナル以降は同様に頭と尻尾を組み合わせていくだけです。
この操作は、12チームブレイクに限らず、9チームブレイク〜15チームブレイクの任意の数で実行できることもわかります。
じゃあ、参加チーム数から計算して、ちょうど3勝以上のチーム数がブレイクするような数にすればいいのか。
という結論でも良いと思いますが、(実際2016年度の紅葉杯はそういう方式で28チームブレイクと決定しています)
プルアップラウンドの勝敗によるブレが生じてしまう可能性があるので、
いっそのことアプリケーション(2nd Phase)のメールにこう書いてみるのはいかがでしょうか。
ブレイクチーム:
・3勝以上のチーム数が16チーム未満だった場合…3勝以上のチーム全て
・3勝以上のチーム数が16チーム以上だった場合…上位16チーム
記号を使って書くとこうです。
ブレイク数:min(3勝以上のチーム数,16)
当然、最大32ブレイクや8ブレイクでも同様のことができます。
BPスタイルでもうまく可変ブレイク数に出来ないか考えてみたのですが、BPはシードの組み方がもう少し複雑なので、4の倍数以外のブレイク数を作ることは難しそうです。
3勝スピーカーポイント落ちはとても悲しい気分になることを比較的最近の大会で再認識したので、ぜひよろしくお願いします。